ステチルの大学生

医学部に行ってます。

新時代の幕開け

 感染者数100万、死亡者数6万。スペイン、イタリア、中国、そしてNY。未曾有のパンデミック新型コロナウイルスの猛威は衰えることなく、刻一刻と世界中に広がり、人々を恐怖と混乱の渦に陥れてゆきます。相次ぐ外出自粛要請、海外渡航制限、都内休校期間延長。矢継ぎ早に死ぬ疾患持ちの高齢者、自粛要請シカト・ウイルスお持ち帰りのパリピ、優待される医療従事者。国が乱れると人間の腹黒い本性が顕となり、恥じらうことも無く我先にと他者を押しのけ、目先の利益を優先した生活行動を繰り返す、いつの時代にもあったことでしょう。挙国一致、尽忠報国堅忍持久。最大の過ち、世界大戦は驚くべき被害を出し、日本国民にあるまじき理念を植え付け、国を戦争の量産型工場と化した過去世の遺恨であります。法律憲法なん何のその、ぜいたくは敵だ、幸福追求もまた敵だ。三度の飯より真珠湾攻撃。日本国万歳、天皇万歳。日本には神風が吹いて全ての戦争に勝つのだ。国家の謀略が国民を扇動し、偽の勝報を焚き付け士気を煽り、無謀な戦いに巻き込んでゆく。国事行為とは戦争の指揮であった。専業主婦の仕事は軍需労働。生産年齢人口は兵力同然。言論・思想の抑圧により常識人の反発は叶わず、結局敗戦するまでこの体制が持続された。コロナウイルスもまた同じ。自粛要請は空襲警報、死者数の報告は戦死者追悼。防空壕はありませんがクラスターならあります。闇市にマスクを買いに行き、それを巡る暴動、治安警察の出動による仮押さえ。メルカリの転売、布マスクの支給。戦時中の人々の生き様と何と似ていることか。

 不測の事態でも倫理観に基づく行動をとるために、法整備は不可欠であります。戦争中の目に余る非道な政治の数々は、天皇主権という致命的に倫理観に欠けた大日本帝国憲法によるものであり、明治〜昭和にかけてプロイセン国王を倣い天皇に中央集権的な力を付与することで政治体制を確立してきました。天皇とは建て前であり一人間に変わりなく、神的な力を盲目的に信奉する右翼団体等、天皇を特別視し全権を委ねるという絶対主義、それを容認する中枢の廃れ具合も、国民主権が確立している現代から見れば至極異端に感じられます。一個人の権利が重んじられる現代は上記の不安などクソ喰らえ。天皇を批判しようものなら炎上こそしますが、法的には裁けないのが特徴であります。

 かつての戦争は現代の教科書です。戦争の多くは首謀者同士の利害の衝突であり、無関係な数多の人々の人生を奪って繰り広げられる耐久試合であります。それも国というcommunityは自国の歴史や変遷、歩みを極度に重視するもので、戦争を起こしてきた因縁のある相手国とは提携を避けることも数、それが国の経済のplusになろうともprideを優先して交渉に応じない、正に愚の骨頂であります。

 新型コロナウイルスの出現は世界全体で提携して抗うべき存在であります。コロナが怖くて国同士の対立を激化させては元も子もありません。日本国民はなんのために憲法第9条を制定したでしょうか。国民皆年金、厚生年金、日本版401k。階層構造はより重層的に、何層にも渡るミルフィーユのように、46億年を物語る地質年代のように。我々は現在重厚長大な歴史の最先鋭に立っており、同時に地球人の気概を先人から託された希望の星であります。濃厚接触何のその、いまこそ全人類が見えざる手を繋いで一丸となるべき絶好の機会であります。過去の遺恨は取り払い、flatな裸地的状態から国同士の関係を作り上げてゆく。相手を許し、共に繁栄してゆく姿勢、それらの寛大な心掛けこそが和平への第一歩であります。このパンデミックが収束する頃には世界平和が果たして実現しているのか、実に待ち遠しい限りです。