ひきこもりの大学生

医学部に行ってます。

迎2023年にあたって

 激動の2022年が遂に幕を閉じ、本日より2023年という新しい時代が始まりました。これを記念し、この1年で起きたあの一大事件について振り返っていきたいと思います。

 

 

 もちろん件の事件とは、安倍晋三前首相の殉職であります。彼が撃たれたのは7月8日の午前11時31分で、その約1時間後に我々の知る所となりました。あの時の衝撃は今でも忘れません。まるでアメリカのケネディ大統領の暗殺を想起させるような痛ましい事件でありました。

そして暗殺犯である山上徹也の供述から明らかになった旧統一教会の一連の闇は、事件から半年位にわたって連日ニュースで目にするほど世の中を席巻しておりました。犯人の母親は旧統一教会に多額の献金をしており、そこに安倍前首相との絡みがあるとみて及んだ犯行であることが明らかになっています。この機会に旧統一教会について振り返ってみようと思います。

 

 旧統一教会は正式名称を世界平和統一家庭連合といい、文鮮明によって1954年に韓国で創設された宗教団体であります。欧米ではカルト宗教、中国では邪教に認定されており、風当たりは比較的強いですが、宗教上ではキリスト教系列に分類されております。そして教祖である文鮮明は、安倍晋三前首相の祖父である岸信介と盟友だったらしく、同時代に日本の政界と協力していたらしいです。岸内閣時代の首相官邸統一教会本部として使用されており、こうした政治家との密接な関係が教団の宣伝や広報に利用されていたと見られています。旧統一教会自民党はこのように密接な関係を築いていた時期がありました。

 そして次に文鮮明による教義ですが、昨今協議がなされているLGBT同性婚夫婦別姓共産主義であるとすること、日本を韓国の植民地にすること、天皇文鮮明にひれ伏せさせることなど、とんでもなく危険思想であることがわかります。

他にも教会が絡んだ問題に以下のようなものがあります。

 

◾︎霊感商法とマインドコントロール(洗脳)を利用した高額な物販と献金

◾︎教団が結婚相手を決める合同結婚式

◾︎信者間の養子縁組麻薬関連のマネーロンダリングと密輸

◾︎統一教会信徒の拉致監禁問題

◾︎反共産主義朝鮮半島の統一の支持

◾︎歴史修正主義

◾︎反同性婚

◾︎反夫婦別姓

◾︎反ロシア思想

◾︎イスラエルパレスチナ弾圧派及びユダヤ教右派勢力への政治協力

◾︎ニカラグアの反共産主義ゲリラ・コントラへの資金援助

 

山上徹也容疑者の母親は間違いなく旧統一教会に巧みに扇動された被害者の1人なのでしょう。ただ本人に責任能力があった以上、いかに心理的に働きかけられ被害を被ったとしても自業自得と言わざるを得ないのかもしれません。旧統一教会に被害を受けた人の数はそれこそ計り知れませんが、自民党のTOP(正確には違う)を亡き者にしたところで事態が好転するとは思えません。まあ大方復讐の感情に突き動かされた私怨による犯行でしょうが、母を想ってのことだとすれば息子が犯罪者になる方が圧倒的に親不孝なので、逆効果だったと言わざるを得ないでしょう。

 

 宗教団体はどれもこういうもんだと思っておいた方がいいです。奴等が大学生のアパートにピンポイントで勧誘しに来るのも、そういったマインドコントロールを受け扇動されやすい年頃だと思っているからでしょう。まあ宗教団体全般に対して強い反骨心を持っていれば、奴等の言葉に惑わされることもなくなりそうです。東大や京大出の高学歴がそういった宗教にはまり込んで犯罪を犯すのは、学業という世界の中に囚われて視野が狭くなり、容易に騙されやすくなるからでしょうか。はたまた自分が日本を背負っていく人材であると思った挙句、誤った方法でそれを試みてしまうからでしょうか。

 

 

 なんにせよ、人を殺すのは悪です。2023年はこういった事件が起こらないといいものです。