ひきこもりの大学生

医学部に行ってます。

物理タヒね👎

 物理学とかいうカモ講義がございまして、従来通り中間試験はなく期末試験はレポートという認識で本日まで過ごしておりました。流石に出席はしてますが、授業は合計10回分くらい全く聞いてないし、もちろんノートも取らず教科書すら購入していない状態でした。そして物理の講義中はずっとソシャゲをやってたんですが、本日講義の終わりの方で、なんと物理学の担当教授が期末試験をやるとか言い出し、しかも持ち込み不可とかいう訳分からんことまでほざき出しました。その時の出席率は大体6〜7割ほどで、如何に物理学が舐められているかが窺えます。仕方ないので生協で教科書を買い、本日から電磁気学およそ250ページに及ぶ範囲を4連休中に叩き込もうと思います。ちなみにレポートとかを除いて家で勉強するのは実に数ヶ月振りです。とりま約1年前にエーゾーから授かった知識でいっちょかましてやろうと思います。とりあえず物理学の教授はタヒんでください。

ソードアート・オンライン アリシゼーション 感想

 近年のAI発達技術には目覚ましいものがありますが、残念ながら人間の有する知性とは残酷なまでの隔たりがあります。AIというのは言わずもがな人工知能のことであり、人間の脳の思考パターンを模倣した単なるプログラムに過ぎません。その路線を突き詰めていけば、一見すればAIと分からないほどの柔軟な思考や会話が可能となるかもしれませんが、あくまでプログラムという領域を出ないため、我々人間の知能とは根本的に似て非なる存在としてしか顕現できないのであります。今回はそんなAIついて作中で言われていたことを簡単に解説致します。

 

 

 

 

トップダウン型とボトムアップ

これは企業などの意思決定機構においてよく耳にする言葉です。

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 トップダウン型とは上からの司令を受けて実際に行動に移すというものですが、逆に言えばその司令が無い限り自発的な行動はありません。それに対してボトムアップ型では、自ら上層部に働きかけ指示を得る、といったような形で意思決定を行います。つまりトップダウン型とは完全なる指示待ち人間なわけであり、言われないと何も出来ない役立たずの典型例と言えます。しかし現行のAIには全てこのトップダウン型が当てはまり、あくまで上位者(人間)の支配の下で稼働しているのであります。そもそもAIとは我々人間の思考パターンを模倣しただけであり、脳構造を模倣している訳ではありません。こう聞かれたらこう答える、というようなプログラムが予め設定され、そのルーチンに従うことしか役割が与えられていないとも言えます。言い換えればプログラムされていない質問に対しては応答できませんし、膨大な数の思考ルーチンを用意しても、応答に辿り着くのには全て設計者が用意したアルゴリズムを通さなければなりません。つまりトップダウン型では、設計時に決められた思考プログラムの下で稼働しているため、ある程度行動の予測を立てることが可能になります。生まれつきマスターの指令に抗えない存在こそがAIであります。

 

 これと比較すると我々のボトムアップ的思考は実に柔軟であることが分かります。我々は行動パターンを他によって規定されておらず、自らの意思で決断することが出来ます。そして命令に対しては少なからず疑問や不満を抱くこともあるため、確固とした自我というものの認識も可能となります。上記のようなことは現行AIには有り得ないことであり、プログラムの制御で可能となる代物ではありません。我々の脳は100億を超える脳細胞で構成されており、そのような未だに全構造が解明されない脳で起こる生体活動を、数字や記号の羅列でしかないプログラムを基盤とするAIで模倣しようにも、不可能であるというのが現実です。AIにおいては何も無い所からは思考は生まれず、インプットありきのアウトプットであることが、我々の知性と絶対的な違いをもたらす点なのであります。

 

 

 

 

②作中に登場した人工知能との比較

さて、SAOは情報科学量子力学を駆使した汎用的なVRワールド(仮想空間)をテーマとした作品であり、まあその仮想空間のゲーム内で剣を振ったり魔法を使ったりなどして巨悪に立ち向かっていく話であります。まあそれだけでは面白くないので、ゲームで死んだら現実でも死ぬというペナルティを課したのが、あの有名なアインクラッド編です。そんなSAOには①で示した2種類の型のAIが登場し、どちらも作中では主人公と密接に関わっています。

 

 まずトップダウン型AIとしてアインクラッド編でユイが登場しました。ユイはデスゲームSAOにおけるカーディナルシステムで運用されるカウンセリング用AIであり、当然ながら思考ルーチンは全てプログラムによって規定されています。ただこのプログラムはプレイヤーの精神状態を健全に保つ、カウンセリングするという役目があるためか、相対して違和感を与えないようにするために一見AIと分からないような人間らしさを併せ持つのが特徴です。感情の起伏、語彙、適応性、どれを取っても実際の人間と遜色ないレベルのやり取りを可能とする、高性能トップダウン型AIというのが作中での彼女の立ち位置であります。ユイはアインクラッドの22層でキリトとアスナに出会い、彼らをパパとママと呼んで冒険のサポートをするようになります。しかしいくら高性能とはいえトップダウン型であるため、自然なやり取りが可能ではあるが応答できない場合もあると作中では語られておりました。

 

そして真の人工知能であるボトムアップ型AIですが、それが今回のアリシゼーション編の根幹に関わる存在であります。何しろ小説10巻分なので長くなりますが、大まかに説明します。

 まず作中世界においては、現行のトップダウン型をしのぐボトムアップ型AIを実現させるべく、とある自衛隊高官が中心となって最先端の技術者を集めたラースと呼ばれる組織が、真性人工知能の開発を行っておりました。このラースは自衛隊や政府と裏の繋がりがあり、完成したボトムアップ型AIを無人戦闘機に搭載して先進諸国に牽制をかけるという大義名分があるのですが、ここでは特に関係ありません。そしてこのボトムアップ型AIの開発ですが、まず開発の主体となる人工知能として、プログラムではなく実際の人間の魂を使用しています。確かに本物ですが、これは新生児から複製したものであり、ここでは人工フラクトライトと呼んでいます。実体としては一辺6cmのライトキューブと呼ばれる立方体の中に、光量子で脳を再現し魂のコピーを焼き付けているわけです。それを仮想空間内(アンダーワールド)で1から育て、人工フラクトライトによる文明を築かせ、来る負荷実験に際してボトムアップ型AIの発現を目論むというのが大まかな流れです。この世界のAIは本物の人間の魂を持ち、元が新生児の複製というだけで本質的には実際の人間と何ら変わるものではありません。しかしアンダーワールドでは現行AIを制約するものと同じく、上位者の命令に逆らえないという絶対的な原則があり、この制約を突破したフラクトライトこそがボトムアップ型AIになり得るとされていました。このような人工高適応型知的自律存在(Artificial Labile Intelligent Cyberneted Existence)、略してALICEの獲得を目指したものが、これを無理やり名詞化したアリシゼーション計画であります。このProject Alicizationでは前述した通り、仮想空間アンダーワールドで人工フラクトライトに文明を築かせ、制約を突破したフラクトライトを回収することが目的です。まず最初のフラクトライトはラースの職員が自らアンダーワールドにダイブして育て、体感時間20年に渡る育成をした後はフラクトライト同士の交配により人口はねずみ算的に増えていきます。アンダーワールドには加速機能があるため、この20年という期間も時間加速1000倍で現実世界の1週間程度で終了し、さらに加速倍率を上げて300年という期間のシュミレーションを行いました。この期間に人界には公理協会と呼ばれる統治組織が築かれ、禁忌目録と呼ばれる絶対的な法でおよそ10万のアンダーワールド人の行動を縛っておりました。公理教会のトップに位置する最高司祭アドミニストレータは半人半神と呼ばれる全知全能の支配者であり、自力でアンダーワールドの全コマンドリストを引っ張り出すという荒業をやってのけました。これによりラースの職員が設定したフラクトライトの寿命(天命)や使用権限(優先度)など、フラクトライトに割り当てられた自分の数値をほぼ無限大に設定し、この方法を自分以外の誰かが使う可能性を排除するべく禁忌目録を定めたらしいです。禁忌目録にはダークテリトリーへの侵入、故意の天命の損耗など事細かな禁止事項が存在し、フラクトライトは性質上これらに抗うことができません。(人界の外にはダークテリトリーが位置し、ALICEの発現を目的に最終負荷実験と称した亜人の侵攻が画策されています) しかし何の因果かアリスという同名の少女がダークテリトリー侵入という形で限界突破を果たし、公理教会が擁する整合騎士に央都セントリアへと連行されます。(このアリスとキリトにも浅からぬ関係がありますが省略します) 公理教会では四帝国統一武術大会の優勝者及び禁忌目録の抵触者を、人界を守護する整合騎士に仕立て上げる(シンセサイズする)ようになっており、アドミニストレータによって記憶改竄措置及び膨大な能力を与えられ、ダークテリトリーからの侵入を防ぐ駒として使われることになります。(総数31名しかいないが破格の力を持つ整合騎士の存在故に、アンダーワールド人はダークテリトリーからの侵攻に対する自衛を怠り、剣技の流派も実践ではなく見栄え重視のものになったと考えられる) アリシゼーション編前半では、大まかに言うとキリトが相棒のユージオと共に公理教会に乗り込み、アドミニストレータを倒してアリスを奪還するという話です。その際ユージオが死んだことでキリトは自責の念から心神喪失状態となり、半年間アリスに看病されます。そしてここから後半のアンダーワールド大戦が始まり、さらに規模が大きくなります。まず現実世界ではラースがアリシゼーション計画を行っている自走式メガフロートのオーシャンタートルを米国軍事企業の潜入部隊が急襲し、アリスを奪おうとします。その部隊の隊長ガブリエル・ミラーがダークテリトリーの闇神ベクタのアカウントでアンダーワールドにログインし、人界に侵攻司令を出したために最終負荷実験が開始されます。対する人界軍は整合騎士に加えて衛士を募り、戦力比10倍の相手に挑みます。その後米中韓のプレイヤーが乱入したりアスナシノンリーファも参戦しますが全部省きます。ラース側はアリスをワールドエンドオールターにある果ての祭壇へ向かわせ、アリスのライトキューブを確保しました。しかし襲撃者側がアンダーワールドの加速倍率を500万倍まで上げてしまい、アリスを脱出させるためにガブリエルを食い止めたキリトと彼のために残ったアスナアンダーワールドに取り残されます。現実世界でラース側が襲撃者を掻い潜り加速倍率を等倍に戻すまでにかかった時間は20分であり、その500万倍である200年を彼らはアンダーワールドで過ごすこととなりました。後で記憶を消去されるのですが、この200年の間にアンダーワールドで過ごした内容が次巻のムーンクレイドルで書かれているらしいので、是非読みたいと思います。一方アリスは世界初の真性人工知能として世間に大々的に公表され、ポリマー素材の仮の身体でリアルワールドと関わっていくことになります。

 

 

 

 

③社会はどう向き合っていくべきか

お分かり頂けたでしょうか。もはやボトムアップ型AI=人間という認識で間違いありません。この人工フラクトライトの発表を受けて、やはり世間は単純労働力としての価値を見出しました。しかし、新生児の魂のコピーを元に育てられたフラクトライトたちは本質的に人間であり、人権が保証されるべきであるという議論も起こります。しかし量産が可能なフラクトライトに人権を認めていれば、リアルの人間側の反発も免れない。嗚呼〜。

 

 果たして人間とAIは相容れるのでしょうか。高度な知的存在という認識の強いAIは、人間を滅ぼして地球の主導権を取って代わるという懸念も致し方ありません。ターミネーターのようにAIが自我を持つというのはつまりボトムアップ化するということであり、尚且つ人間の制御の及ばない部分があるとすれば、AIは人間の支配に疑問を呈し、それを実力行使で解決する手段に出てもおかしくないのです。作中に登場するアンダーワールド産のAIは、仮想世界はおろかネットやセキュリティに対してのアクセスも容易にする事ができるため、これを利用したサイバー攻撃で国家間の不和を煽り、この混乱に乗じて世界中の制御系ネットワーク及びシステムをジャックし、AI制御が可能な兵器で国民を人質に取り、AIによる完全支配体制を築くことも出来そうな気がします。

 

 AIは利便性を多分に孕みますが、それは危険性の裏返しです。実際、真性人工知能の誕生は大分先になるかもしれないし、または来ないのかもしれません。どちらにしろ魂のコピペなど無理な話なので、あるとしたらもっと違った形での実現になるでしょうが、個人的にはボトムアップ型は作るべきでないと考えます。ひとえに倫理的問題も含みますし、優生思想であると言えなくもありません。社会はどう向き合って行くべきか、それは我々個人の感性に委ねられる気がします。

 

久しぶりのポケモン

 先日、ダイパリメイクであるポケットモンスターブリリアントダイヤモンドを購入しました。これが大学でかなり流行っており、小学生の時にプラチナをプレイした経験もあったので、無心で5000円ほど積んだ訳であります。そして15時間ほど脳死プレイした結果、遂にチャンピオンの元まで到達しました。その時の私の手持ちがこちらです。

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次にシロナの手持ちがこちらです。

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 見れば分かる通り、まず全体的なレベルはあちらの方が上です。さらにこちらは無策でポケモンリーグまでやって来たので編成や技に関しても殆ど工夫らしい工夫をしておりません。例えばでんきタイプが被っていたり。そして技に関しては以下の通りです。

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なんと、全て攻撃技だけであります(ムクホークの使い捨て具合が酷い)。まさに脳筋プレイの象徴。無策とは言いましたがもはや小学生以下のレベルです。当然チャンピオンまで来れたのが奇跡なくらい、四天王で大苦戦しました。具体的には2人目と3人目の四天王にそれぞれ10回くらい手持ちを殺され、残りのポケモンを回しまくってげんきのかけらを無駄遣いしたのが原因であります。いや、まじで地震強すぎ。そのくせこっちがひこうタイプ出したら器用に使う技切り替えやがって。

 

 終わった後知ったのですが、ポケモンの能力値上昇倍率高すぎます。モンハンの倍率がゴミのように思えるレベルで、最初のターンに上げとけば6体連殺が可能らしいです。まあ脳筋プレイだと縁がない話ですが、これを続けても勝てそうにないのでそろそろ頭脳プレイに切り替えようかと思います。当然ですがシロナにはボコされました。

悪しき慣習

  現在私は某大学医学部軟式テニス部に所属しております。練習は週一ですが土曜一日練であるため、次の日曜日は確定で筋肉痛になります。現在そのような疲弊した体で文章を起こす訳は、当部活において顕著な年配至上主義に対し不満を抱いたからに他なりません。他の大学でもどうとかは知りませんが、真の平等主義者(not共産主義)である筆者から見た当部活の実態に対する辛口批評を致します。

 

 まず、年配至上主義というのは私が勝手に名付けたものであり、若干の語弊があります。というのも、年齢より年次が優先されるという点です。例えば、2浪で入学した21歳の1年生と、現役合格した20歳の2年生とでは、後者の方が立場が上ということになります。なので浪人や留年はしない方が良いみたいです。そしてこのヒエラルキーのトップに位置するのが、医学部を卒業したOBであります。正直このOBへの対応が極端に重要視されているのが、悪しき慣習の最も大きな側面です。今日もOBが部活に来たのですが、まるで大統領を護衛するSPかのように部員が10人近くでOBを取り囲み、入退場に付き添っておりました。そしてお帰りの際には50人を超える部員が大群を成して各OBに挨拶回りをします。さらに、OBが試合に参加する時などは、ボールパーソンという従者をお抱えになります。この栄誉ある職務は、試合中常にコート後方で片膝立ちの姿勢を保つことを強いられ、コート外に出たボールを全速力で取りに行き、OBに手渡しすることが求められます。この片膝立ちには両足を直角に曲げるという規定があり、逸れたボールに対しては初速を最大にしてOBが拾うより早く確保しなければならないと仰せつかりました。この至れり尽くせりっぷりや、マリーアントワネットも仰天でありましょう。いえ、決して革命を起こすなどして現体制の打破を図ろうとしているのではありません。

 

 今週の祝日にはOB至上主義の権化とも言える、OB戦なるものが開催されます。概要は至ってシンプルです。全トーナメントはOB有利に組まれ、試合中はOB有利になるような判定、OBのダブルフォルトの隠蔽、果ては故意のミスをして得点をOBに明け渡す必要にも迫られます。そして我々は一回戦敗退を確約され、その後一日中ボールパーソンをしなければならないという実にふざけた催しであります。こんなので勝ってもOBは嬉しくないでしょうし、我々も雑用で貴重な休日を潰すというlose-loseの関係が成立してしまいます。さらにこの催し、雑用を押し付けられるだけにも関わらず、会費と謳って6000円も徴税されます。もはや呆れるしかない傍若無人ぶりであり、むしろこっちに金払えやと言いたくなります。休日を潰して一日中雑用や労働に追われ、挙句6000円も払わなければならないというかつて類を見ないクソイベントですが、参加しなければ他の部員に白い目で見られること請け合いなため、筆者も誠に遺憾ながら参加するという事態になりました。こんな生産性の無い催しに休日返上するとか最悪ですが、これもヒエラルキー制度の負の側面をしかと確認するための絶好の機会と捉え、今後社会に出て味わうあらゆる理不尽と戦う際の、前哨戦とするのが賢明でしょう。OBは全員が現役医師であるため、ここで懇意にしておけば研修とかでコネクションが発生するとでも言いたいのでしょうか。正直そういうのは要らないし、自分がやりたい診療科をやりたい場所でするのが普通であります。そう言ってしまえば、大学生の時点で年配の者が優先される構図を吹き込まれるのも、将来国家に従順な手駒を確保すべく、国立大学法人と提携する政府もとい国家権力が目論んだ陰謀なのかもしれません。

ソードアート・オンライン マザーズロザリオ 感想

 QOL(Quality Of Life)について考えたことがありますでしょうか。終末期医療においては人生の質/QOLを高めるために延命治療を意図的に行わない試みがあり、患者が残された時間をいかに有意義に過ごせるかに主眼を置いているわけであります。人生というのはどれだけ長く生きたかではなく、いかに充実していたかがその幸福度を決めるファクターとなります。ターミナルケアの患者が通常の生活にその身を晒し寿命を縮めるよりは、意識さえあれば痛みや苦しみを感じず思いのままに動ける仮想世界で最期の時を過ごす方が良いですし、そのために医療用VR機器メディキュボイドが開発されたのであります。本作の登場人物は幼少の頃からAIDS(Acquired Immunodeficiency Syndrome)を患い、歳を経た後に潜伏していた症状が現れます。ここで日和見感染のリスクを下げるべく、外部ウイルスの遮断された医療施設の無菌室にてメディキュボイドを使用し、現実の世界でやり残した分を仮想世界にて過ごすことで、QOLの確保に成功したわけです。現実世界と仮想世界の違いは情報量の多寡だけであり、その意味ではメディキュボイドを通した方が現実よりも理想に近い人生を送ることが可能となります。さらにこの情報量の差もVR関連技術の発達により縮まると予測されており、将来的には現実世界と遜色ないVRワールドの実現が期待されます。こうなれば終末期医療患者はともかく、骨折で動けない人、果ては引きこもりやニートなんかが現実逃避すべくアミュスフィアを被り、それを大義名分と言わんばかりに擬似的な人生を歩んでいってしまいそうであります。しかしVR空間で飯を食って脳内で擬似的な満腹感を得ても現実の体は一切満たされませんから、VR空間がどれだけ現実に近づこうとも、人間という生物が抱える根本的な問題を解決するには至らないのであります。先に紹介した本作の登場人物は、3年間に及ぶメディキュボイド内での闘病の末若くして亡くなりますが、これもまた本作でVR関連技術の開発により量子力学の核心に迫っても、感染症対策を講じる上では何ら役に立つものではないという無力感を醸し出していることが分かります。いや、それも細菌やウイルスというミクロな世界まで再現できる場合であればこの限りではないかもしれませんが。その場合情報量がとんでもないことになるので、もはやVRサーバー本体の容量的に地球上だけでは足らなくなるかもしれません。

 

  次回はアリシゼーション編ですが、これが小説10巻もあって超長いので、しばらくかかると思います。年内には読み終わりたいです。

Fランのような日常

 医学部に入って半年以上経って分かったことがあります。それは1年生が超楽なことです。どれくらい楽かということをこれから具体的に説明します。とりあえず今受けてる後期のスケジュールはこんな感じです。

 

月曜日 45コマ目

14時半から授業なので2時まで家にいる

 

火曜日 345コマ目

13時くらいから授業なので12時過ぎまで家にいる

 

水曜日 134コマ目

唯一午前中出勤。早起き必至

 

木曜日 34コマ目

実験しに2週間に1回午後出勤する。つまり翌週は全休

 

金曜日 23コマ目()

全部動画配信。つまり全休

 

 木曜は1週間おきに全休となり、金曜は毎回全休です。つまり3連休と4連休が交互にやって来ます。あとどの教科も課題がほぼ無いので、家で勉強することがほとんどありません。こんだけ勉強してないのは小学生以来かと思うほどに勉強時間がゴミってます。忙しさはもはや私文以下。勉強しまくった高校時代が遠い過去のようです。

 

 こんな生活が長く続くはずもなく、2年以降は空きコマがほぼ無いという地獄と化します。1年間遊ばせておいてその後5年間地獄を見せるとか、国のお偉い方は中々良い趣味してます。まあただ医学系の勉強より、今やってる数学や物理の意味不な内容の方がよっぽど苦行であります。なんかやっても仕方ないとさえ思ってしまいます。ああ、高校数学やりてえ。

 

 もう書くことありません。とりあえず私文乙〜〜〜Fラン乙〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

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劇場版ソードアート・オンライン プログレッシブ 星なき夜のアリア 感想

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本日公開の劇場版saoを九州まで行って観て参りました。やはりsaoは大画面と立体音響で観ると圧巻で、超鳥肌立ちました。今作はアインクラッド編序盤から第一層のフロアボス攻略までを凝縮した話で、新キャラも登場し見応えのある内容でした。本作プログレッシブのノベルの方は一切見てないのでネタバレは一見ありませんが、ノベル本編とアニメ1期がそもそもネタバレであります。

 来年続編も決定しており、多分第2層攻略がメインになるのではないかと思います。しかしこのペースで行くと75回も映画化しなければならないため、キリのいいところで打ち切ると思われます。