ひきこもりの大学生

医学部に行ってます。

レポート8 虫と植物の共生について

 本日は遠隔授業で、虫と植物の寄生・共生・共進化というテーマでした。共生などと聞いても植物が虫に一方的に食べられるばかりだという印象が強いですが、違うそうです。まず虫が植物を糧にするのはその通りですが、天敵から隠れる場所としての存在も大きく、虫瘤という構造物を植物上に作り、そこでの活動によって植物の細胞分裂が促進されるらしいです。植物は不利益を被るばかりですが、これによって多くの虫、広く言えば動物が養われているのであり、ある意味で虫にとっては欠かせない存在であると言えます。反対に植物は虫に受粉などでお世話になっていると思うので、これらは立派な共生と言うことができるでしょう。また、タンニンという不味い物質を分泌することで、動物に過剰に食べられるのを防ぐ植物もあるそうです。このように植物が食べられる量を調整しているというのはにわかに考え難いことですが、これが植物・動物間の均衡を保つ要因の一つである事は間違いありません。このように動かざるものが動くものを制する戦略というのは、長い進化の歴史が可能にした遺産であり、虫にも植物にも一長一短があることで共生を可能にしているのではないかと考えます。

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レポート7 解剖について

 解剖と聞くと、非常にグロテスクな印象を受けます。我々は普段生き物の外側しか見ないのであり、普通生きている以上は体の内側を見る機会は無いのですから、体の内部を覗き見る解剖という行為に対して若干の恐怖を覚えることは否定できません。好きでやろうとは決して思いませんが、医師を選んだ以上避けて通ることができない道であることは重々承知しています。そもそも人の体を切り開こうという能動的な試みは医学以外には無いのであり、これが医療従事者を目指す人間として特別に与えられた機会であると捉えると、解剖を拒むような医師に生産性は皆無であり、消極的な姿勢で臨むのは使用させてもらう遺体に対して失礼であると言えます。医療に携わろうとする者としては、不要な感情を追い払い医学的探究心をもって積極的に取り組みたいと願っていますが、なんせ初めてのことですから実際にどういった印象を受けるか想像がつきません。しばらくは胃が肉を受け付けなくなるかもしれませんし、トラウマ級の衝撃的体験を味わうことにもなり得ます。しかし、それを超えてこそ得られるものは沢山あるでしょう。日本では江戸時代に杉田玄白らが死体の解剖を行ったことで、それまで知られていたものとは違う人体構造の詳細が明かされました。それまで忌み嫌われていた解剖という行為を彼らが身をもって実践したことで、日本における画期的な発見をすることになったのですから、実学的行為の表面だけを見て非難する、ある意味で宗教的な観念が学問の発展を阻害するような歴史は総じてナンセンスであり、非常に残念と言わざるを得ません。実際、自分の体の構造を知りたいという知的好奇心は恐怖心を相殺する程に強いものであると認識しています。

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レポート6 分類学について

本日の講義では野外にて植物を採取し、講義室に持ち帰って調べることを通し分類学に関する事を学びました。まず生物を分類することのメリットですが、大きい括りから細かいものへと階層分類することで、その種が生物全体の中でどういった立ち位置にあるのかが分かるというものがあります。例えば本日私が採取したカラスノエンドウだと、植物界被子植物真正双子葉類マメ目マメ科ソラマメ属オオヤハズエンドウ(種)という表記がされます。このオオヤハズエンドウの亜種であるヤハズエンドウの一般的な呼び名がカラスノエンドウであり、学名をVicia sativaというこの植物は、俗に言うピーピー笛として遊びに用いられることで有名です。幼少期に何気なく手に持ち、音が出るマメとしてしか認識していなかったカラスノエンドウですが、年を経て手に取ってみるとまた新たな発見があります。例えば、笛を作るために取り除くマメは指の爪で割ることができないほど非常に硬いものでした。私はこれを、動物に摂食され消化されることなく糞と共に体外に排出され、新天地にて子孫を残すためであると考えていますが、果たしてそのための硬いマメであるかは知りません。もしくは本体から離れた際に風の影響を受けにくくすることで近場に子孫を残そうとする試みなのかとも思います。何が正解かは分かりませんが、そのような特徴には進化の過程で必要となった生存や子孫繁栄のための理由が必ずあるはずです。似たような特徴を持つ種は他にも沢山あるでしょうし、そのような種の間の繋がりを明らかにするのが分類学の役目だと考えます。

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釣り

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本日、釣りに行きました。まあ魚は一匹も釣れませんでした。代わりに変なものが沢山釣れました。

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ヒトデ


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ウミケムシ


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ウミウシ

 

もちろん全部食べられません。食べられる魚を釣りたかったですが、こんな日もあるでしょう。また機会があれば来たいと思います。

カルスト台地

 本日、全休だったので1人で秋吉台に行きました。自転車で行ったので山道を通るのが

超しんどかったです。2時間ほどかかりましたが、その半分以上は坂道が急だったので押してました。

 

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遠く離れた市街地

 

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無限トンネル

 

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タケノコ

 

 

このような感じで美祢市に突入し、まず秋芳洞に赴きました。

 

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これは秋芳洞の入口です。

 

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とまあこのような感じで鍾乳洞があちらこちらに位置し、非常に見応えがあるものでした。

 

 午後は秋吉台に行きました。秋吉台に行くのにさらに高い場所に登らなければならなかったので、超しんどかったです。しかし、苦労した先にある景色を見れば疲れも吹っ飛ぶというものです。

 

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 見渡す限りカルスト台地です。辺り一面に石灰岩柱がボコボコ突出し、こんなとこじゃ野球もサッカーもできやしません。

 

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本日は雲がほとんどない快晴だったので、遠出にはもってこいの日和でした。今から帰るのがめんどくさいですが、少しカルスト台地を散策して家路につこうと思います。

 

おい横国

 私は今年、後期を横浜国立大学理工学部化学EP・化学応用EPに出願致しました。2次試験を共通テストの成績に代替ということで、横国の配点基準に従って得点を計算すると、1411/1550点になったことは以前の記事でも申し上げたことであります。その結果、家に合格通知は届かず不合格になったと判明し、打ちひしがれておりました。すると、先日興味深い資料を発見致しました。

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 見ていただきたいのは他でもない、後期理工学部化学EP・化学応用EPの欄であります。最高点1473点、最低点1130点。おや?合格最低点を余裕で超えております。おい横国。どういうことかな?どうして合格通知を寄越さないのかな?聞いてんのかコラ。あぁ?

横国乙〜〜〜wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwスーツ乙〜〜〜〜〜wwwwwwwwwwwwwwwwwwwステハゲ神〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

レポート5 病院見学について

本日、医学部附属病院にて病院見学がありました。当初イメージしていたものとは異なる部分がいくつもあり、意識して見ることで普段気づかないような病院の特徴について知ることができました。私自身、病気の治療などで幾度か附属病院には訪れたことがありますが、その時はなかった新病棟をはじめ、新たに設備が付け足されていたのが見受けられました。
まず病院全体の概観ですが、病院内は全体的に白を基調として統一されていたので、非常に清潔感を感じました。病院は感染症患者やその他疾患持ちの患者が毎日多数外来するため、内部を清潔に保つことが必要であることには頷けます。特に新病棟には清潔感を通り越して高級感があり、患者も落ち着ける良い空間だと思いました。また、ドアというドア(入口や出口、エレベーター)が横に大きく開くため、ベッドや車椅子も通りやすく、患者に配慮がなされていると感じました。廊下の床や天井には、◯◯科はこちらといったような案内が示されており、患者がただでさえ広すぎる病院内を移動するのに便利なよう、工夫が施してありました。それでもなお病院の先生の誘導がなければ、私のような方向音痴はすぐに迷ってしまうと思いますし、それほど広大で医師も医療機器も豊富にあって洗練されている大病院だからこそ、県内の医療機関を結びつける中枢としての役割を果たせているということで納得がいきます。
 実際の病院は、私の想像より遥かに上を行くような存在でした。12階まである棟は他の棟と繋がり、耐震構造などを備え地震が来ても手術を中断する必要がないそうです。数多くの医師や看護師、その他職員の方々が日々奮闘して大量に来訪する外来患者を捌き、入院患者の世話をし、研究などにも打ち込んでいると考えると、もはや病院という組織に対する畏敬の念は禁じえません。今回の病院見学は、身近にあってそのありがたさを忘れかけていた病院の価値を再認識し、将来その病院にて人の役に立ちたいという気持ちを一層喚起させる契機となりました。