ひきこもりの大学生

医学部に行ってます。

レポート4 微生物について

本日の講義は微生物に関するものでした。 微生物は我々の生活の実に様々な場所で役に立っています。 例えば発酵食品の製造に際して微生物の存在は不可欠であり、 日本でも古くから利用されてきました。 日本では奈良時代天平年間に最古の発酵食品が記録として残って おり、以降醤油や味噌、 酒や鰹節などは日本独自の発酵食品として長らく日本の食文化を支 えてきました。そもそも発酵とは、 微生物が人間に有益な有機物を合成する過程を指すものであり、 微生物がエネルギーを得る際の副産物として生成するのが発酵食品 です。 これは人間にとって有益とならない副産物の生成過程である腐敗と は区別され、 海に囲まれた日本では縄文時代から人々は魚を塩漬けにして保存し 、腐敗を防いでいたと言われています。

また微生物は生活外の見えない場所でも活躍する、 生態系のサイクルになくてはならない存在です。 具体的には動物の糞、動植物の死骸などの遺体有機物を分解し、 二酸化炭素と水に変える役割を担っています。 このような微生物による腐食連鎖は生態系において非常に重要であ り、地球上が糞と死骸だらけになるのを防いでいます。 これら分解者による腐食連鎖が、捕食者・ 被捕食者による捕食連鎖と繋がることで、 栄養分がリサイクルされ、生態系の循環を可能にしています。