ステチルの大学生

医学部に行ってます。

鬼を滅さんと欲する刃

 先日、かの有名な漫画「鬼滅の刃」が最終回を迎えました。ネット上では賛否の声が相次ぎ、私は断然booingする側であります。

 鬼滅の刃とはバトル漫画と認識していましたが、迫力がイマイチ感じられません。そもそも作品設定が大雑把過ぎて疑問を呈する部分が多々あります。普通に考えて生身の人間が、超人的な力を持つ鬼に叶うはずありませんし、叶ったとしても鬼が寝込みを襲わない理由が謎であります。唯一の弱点が陽光ならば、夜は無双できるはずなのにそれをしない。鬼化すると筋肉量と引き換えに脳みその体積が減少するのでしょうか。常識的な判断力を失った彼らは、パワハラ上司に脅されこき使われ、リストラされること二度三度。鬼殺隊も、入隊するのに鬼がいる山で一週間過ごして生き残るという謎試練を突破せねばならず、やっとの思いで入隊してもすぐ鬼に殺されるという慈悲の欠けらも無い組織であります。正直、進撃の巨人に出てくる巨人より鬼の方が強く、普通なら血祭りになっていてもおかしくありませんが、そのような描写はあまり見られません。支持層が弱年齢ということもあり、鬼を斬るかっこよさの方を優先した結果でしょうか。鬼殺隊士は立体機動装置を持ってないので三次元的な動きは不可能と思われますが、ここでも謎技が発動し、センスの無い○○の呼吸とか言ってヒロアカが如き動きを見せてくれます。日輪刀と超硬質ブレードはどちらの切れ味が良いのでしょうか。私は超硬質ブレードだと思います。

 

「日輪刀より超硬質ブレードの方が切れ味が良い」

命題を、背理法を用いて証明する。

超硬質ブレードより日輪刀の方が切れ味が良いと仮定すると、次の式が得られる。

鬼の皮膚の硬さ>巨人の皮膚の硬さ・・・①

炭治郎の腕力>エレンの腕力・・・②

鬼と巨人は両方再生能力を有するが、巨人より鬼の方が再生速度が圧倒的に早い。つまり、鬼の生やす代わりの手足は巨人のそれと比べて低クオリティであり、強度も劣る。また、炭治郎は日本人であり、基本日本人は外国人より体格が小さいので、エルディア人のエレンと比べてガタイが劣る。よって、①と②の両方に矛盾を来たす。つまり、日輪刀より超硬質ブレードの方が切れ味が良い。

 

 これで、進撃の巨人鬼滅の刃に勝ることは、数学的に証明されました。作品の命である刀が折られた時点で、負けは確定であります。巨人に支配される世界の方が、鬼の住む世界より何倍も怖いに決まっており、人類はいつ壁が破られるかヒヤヒヤしながら暮らしているのであります。それに引き換え鬼滅では、大半の人間が鬼の存在すら認識しておらず、知らぬ間に殺されているのであります。苦痛を前もって告知されている方が、痛みが増幅するという話をどこかで聞きましたが、まさにこのことです。進撃も鬼滅も、一話目にして一瞬で日常が崩壊し家族が殺されます。そのことを噛み締めて巨人/鬼に復讐しようと昂るのが王道的な流れでありますが、当の鬼滅では、主人公は妹を人間に戻すことで頭が一杯で、鬼には同情すら抱くという論外も甚だしい有様であります。それにも関わらず未だ熱狂的に支持されている理由が、いよいよ謎であります。